霜降の折、肌寒い季節となりましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。
はじめまして。修士一年の杉野です。
10/12(木)に、学生実験で製作したベンチの講評会を行いましたのでお知らせします。
当研究室では毎年学部3年生の実習授業(学生実験)として、木製のベンチの設計、制作を行っています。
過去の作品が弥生キャンパス内に設置されているので、見たり座ったりしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今年度の個性豊かな5作品がこちらです。
こちらのベンチは「マリンバ」をデザインのコンセプトとしたものです。
肘置きなどの細部に至るまで趣向が凝らされており、製作者のこだわりが感じられます。
こちらのベンチは板材でトラスを構成することでシンプルな設計を実現しています。
5作品中一番早く完成し、完成後の載荷試験では最も高い性能を示しました。
こちらのベンチは実際の利用を考え、この写真では分かりづらいですが座面が奥行方向にずらして配置されています。
他にも足を曲げたときに当たらないようトラスと方杖が組み合わせられているなど、座る人への心遣いを感じさせます。
こちらのベンチは角材を重ねて接着することで部材数を減らし、見た目、重量を軽くすることに成功しています。
また、座面に短い板材を平たく使い、あえてたわませることで、座り心地にも配慮したものとなっています。
最後にこちらのベンチですが、実は前例のなかった背もたれ付きとなっています。
下部の構造は樹状トラスをイメージしたとのことで、複雑に重なり合う材料をうまく配置できるよう工夫されています。
以上、今年度の3年生が作ってくれたベンチを紹介しました。
講評会ではこれらのベンチを研究室メンバーと3年生がデザイン、座り心地などから評価します。
これらのベンチは来年度の5月祭で展示され、以降弥生キャンパスのどこかに設置される予定です。
構造的にも意匠的にも、ここでは紹介しきれなかった創意工夫がたくさんありますので、皆様機会があればぜひじっくり見て、触って、座ってあげてください。
それでは皆様、これからますます寒くなりますが、風邪などひかぬよう暖かくしてお過ごしください。
以上、修士1年杉野でした。