旅、それは、新しい自分をつくる1ページである。
どうも、修士1年ブログリレーのアンカーを務めさせていただく篠宮です。
年の瀬もせまり、研究室では発表のための準備や実験が連日おこなわれているこの頃ですが、
先月末、高知県にゼミ旅行に行ってまいりました!
今回の旅行の発端は、本研究室と早稲田大学古谷研(建築空間論研究室)で木質研究会といった
研究会を開いており、今年度のテーマが高知県宿毛市・林邸の改修プロジェクトだったため、
見学も兼ね高知に行くことにしました。
ということで、最初にむかったのが宿毛市・林邸。空港から車で3時間ほどで到着(遠かった…)
上の写真は林邸構造見学会の様子なのですが、ここに写っている壁、
M1瀬口が研究テーマとして取り扱った開口を持つ耐力壁なんです!
実験で扱っていた壁が、かなりきれいに使われていました!!!
つづいて宿毛商銀に向かいました。
新建築の11月号にも掲載されているすくも商銀は、銀行では初のCLTを主要構造部に用いた建物で、
11mのスパンをCLTでとばしています。給気口などの細かな部分もCLTを活かしたディテールになっており、
CLT建築の新たな可能性を感じました。
初日の見学はここまでなのですが、その後、四国最南端である足摺岬に宿泊!
太平洋が一望できる部屋や風呂と大満足でした。到着が夜だったのでサンセットは見れませんでしたが、
翌朝、朝日を拝みに足を運ぶと多少曇っていましたが絶景!雲が燃えているかのような美しい朝でした。
2日目の見学は、海のギャラリーからスタート。写真でも分かるように、青い空、緑の山に映える、
折半構造の白い屋根の建築でした。
途中、立体トラスを用いた道の駅や四万十町庁舎を経由して、梼原町へ・・・。
梼原町といえば隈研吾。といっても過言ではないくらい、隈研吾さんの作品がありました。
こちらは、雲の上のホテルから雲の上の温泉への通路なのですが、この下が・・・
このようになっていたんです。日本の伝統的な技法である「はね木」をモチーフにした通路らしいです。
こちらは、雲の上のプール。張弦トラスが使われていました。雲の上シリーズが3つ続きましたが、梼原町は標高1455mの高さに位置している町のため、別名「雲の上の町」と呼ばれているところが由来です。
つづいて、梼原町庁舎です。ゼミ旅行で見学させていただいた建物はどれも地域産材を用いるなど
環境に配慮した建築が多かったのですが、なかでもこの庁舎は、建築の環境に対する評価の一つである
CASBEEでSランクの評価を受けていました。
他にも木橋などを見て、夕食は地元名物の雉肉の焼き肉をいただきました。
3日目の見学は、建設中の高齢者福祉施設からスタート!CLTの壁を多用し、3から6階が木造の中層木造建築でした。
その後、高知駅のハイブリッド造アーチを見て竹林寺へ。
高知県産製材を用いた納骨堂を見学させていただきました。
旅行の最後は、林業大学校を見学。在来軸組の棟とCLTの棟が耐火区画を境に分けられており、
建物だけでもいろいろと学べる校舎で、ここで学べる学生が羨ましいくらいの素晴らしい環境でした。
そんなこんなで2泊3日のゼミ旅行、色々な経験ができ有意義な3日間でした!
細木建築研究所をはじめとする見学にご協力いただいた方々にこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。
一応、修士1年が一通りブログを書いたのですが、まだまだブログは更新し続けていきますので、次回もお楽しみに!
See You Next Time!