こんにちは、学部4年の稲井田です。
9月15日から17日にかけて、埼玉県のものつくり大学で行われた壁-1グランプリに、研究室メンバーで参加してきた際の記事を書こうと思います。
当日の朝の会場の様子です。戦いの前の静けさ、といった感じがします。
実は僕ら後発組が到着したのは予選1日目の夜で、この日は予選の2日目になります。
既に予選の加力を行った4体の壁が奥に並べれらています。
一番奥に見えるのが、三井ホームGTさんの面材張り大壁(G-WALL HDL)で、今大会のトーナメント優勝の最有力候補と見られています。
我が研究室チームは毎年、東京木場製材協同組合さまから材料提供を受けると同時に、ユニフォーム代わりとなるTシャツも頂いています。
今年はこちら!オモテ面は工具の名前が漢字のみで書かれていて、クイズのようになっています!
色も全員黒で統一されていて、良い感じ。
いよいよ我が研究室チームの順番が回ってきました。
壁-1グランプリでは、設計した耐力壁の材料費や施工時間なども点数化されて、総合優勝の順位が決められます。
施工前に部材を並べるのはルール上問題ないため、作戦決めも兼ねて柱や貫を並べます。
組み立てを担当した4人。この時はまだ顔に余裕があります。
いざ施工開始です!
貫に間柱を通すのがキツキツだったようで、掛矢(木槌)を酷使したハードな作業になってしまいました。
上記の通り、かなりキツイ作業だったため、途中で人員の交代なども余儀なくされましたが、何とか完成しました!
組み立てを担当した皆さん、お疲れ様でした。
ちなみに真ん中のお二方が着ているのは、昨年バージョンのTシャツです。僕は学部4年なので持っていませんが…。
組み立てが完了したので、設置の後、予選の加力に臨みます。
予選では、変計角が1/60の時の耐力の高い上位8チームが決勝トーナメントに駒を進めることが出来ます。
研究室チームはトーナメント優勝を狙っているため、予選の突破はマストになります。
分かりづらいですが、耐力17.2 kNの全体3位で決勝トーナメントに進むことが出来ました!
ちなみに研究室チームの耐力壁の名前は「Dream Ami」です。
東京木場製材協同組合の理事長でいらっしゃる網中さんから材料提供を受けているため、Amiちゃんです。
壁-1グランプリの公式Twitterも貼っておきましょう。
今日結果かべよ〜。明日もよろしくカベ!#カベワン pic.twitter.com/aujoCySIwp
— 壁ー1グランプリ (@kabeone_gp) September 16, 2018
当初の予想通り、三井ホームGTさんが予選1位通過となりました。
もし勝ち進めば、準決勝で当たることとなります。
1回戦の相手は、大会主催者の落合さんチームの「カステラ」でした。
本研究室の助教でもあるため、内輪の対決になります。
結果は、我々研究室チームの勝利でした。
木栓で土台が割裂破壊する、珍しいパターンでした。
2回戦の相手は、予選を圧倒的1位で通過した三井ホームGTさんの「G-WALL HDL」です。
ジャイアントキリンを狙いましょう!
予選を圧倒的1位で通過した三井ホームGTさんの壁は、シンプルながらも工夫の施された面材張り大壁です。
「結局のところ面材張り大壁が一番強いんだよ」と言わんばかりの迫力で立ちはだかるG-WALLですが、
Amiちゃんも簡単に負けるわけには行きません。
結果は…?
かなり長く粘り続けましたが、最後はこちらが破壊してしまいました。
が、やはりG-WALL の牙城を崩すのは厳しかったです。
ちなみに、G-WALLはこの後、トーナメント優勝を勝ち取りました。
最後に、除荷した壁の前で記念撮影をしました。
黒で統一、良いですね。
この大会には、トーナメント優勝のみならず、様々な表彰があります。
施工スピードや材料費を考慮に入れたポイント制で争われる「総合優勝」や、一番エネルギーを吸収した(耐震壁として優秀な)壁に贈られる「耐震部門賞」の他に、「審査員特別賞」や「グッドデザイン賞」などがあります。
Dream Ami は、「耐震部門賞」を頂くことができました!
来年は僕らの代が中心となって出場する(予定)なので、今年の分のリベンジも果たせるように頑張りたいと思います!
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